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エディションノート
【内容紹介】
「コロナは事実上、全世界の人々を人質にとった。人は逃げるに逃げられない。この不安な状況は、ある種の精神病に陥った人々が感じる不安と同質のものである。」(本書より)
生命の危機、経済破綻……。病院に列をなす人々が直面する「カオスの縁」を現役の精神科医が明かす。
都心から少し離れた街中の心療医院に、毎日驚くほど多くの“悩める人々”が訪ねてくる。現代文明によって生み出され、ネット依存やコロナ禍で増幅される、その「不安」の正体とは?
「コロナうつ」と闘う精神科医が、現場から報告する魂の救済ドキュメント。月刊『FACTA』の好評連載、待望の書籍化!
【目次抜粋】
【目次抜粋】
はじめに
第1章 心療医院に列をなす“悩める人々”
精神科医になるしかなかった
課長の心の底に巣くう「鬼」 ほか
第2章 「共感力」が育たない社会
「ノー」と言えぬ若者の自我
「土の匂い」がしなくなった日本人 ほか
第3章 他者の不在が自我肥大を招く
先輩が怖くて仕事に行けぬ20代保育士
文明が生む予測不能な攻撃者 ほか
第4章 免疫力を低下させる不安の源
睡眠負債のSEに2万通のメール
コミュニティーの喪失が自殺をもたらす ほか
第5章 カオスからの使徒、コロナウイルス
現実的交流のない「セル」の住人
「死にたい願望」に囚われる少女 ほか
おわりに